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【最終回】 アポロ13号の物語 

『こちらアポロ13号、緊急事態発生!』それは壮絶なドラマの幕開けでした。

1970年4月13日、アポロ13号の酸素タンクに突然破裂が生じたのです。宇宙の旅にとっては危機的事態の発生。一分でも一秒でも長くエネルギーを保って、無事地球に帰還するため、電気は切られ、船内は氷点下近くまで下がりました。

ヒューストンのすべてのスタッフとアポロ13号乗組員は可能な限りの手を打ちました。こうして乗組員が、極度の寒さと不安で戦う中、繰り返し繰り返し届けられたヒューストンからの激励メッセージは次のようなものだったといいます。『こちらヒューストン。がんばれ乗組員の諸君! 君たちは今、熱いコーヒーへの道を歩いているのだ!』宇宙で直面した困難を乗り越えようとする人々の心を、コーヒーは力づけ、また支えとなったのです。

コーヒーはアラビア半島とアフリカ大陸が出会う地で発見され、イスラムで「秘薬」から「大衆の飲みもの」になりました。そして海を渡りヨーロッパでその文化を育くみ、さらに日本に伝わり、今や世界中の人々に愛されています。最後のアポロ13号の物語は、人類が宇宙に飛び出しても、コーヒーがわたしたちにとってとても大切な飲みものであることを、あらためて教えてくれます。

現在も未来も、コーヒーはわたしたちのそばにずっとあり続けることでしょう。

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