アフリカのコーヒー市況
2011.9.28 日本スペシャルティコーヒー協会と東アフリカファインコーヒー協会の合同会議より
【Malawi】
1.生産量(2010年):3万袋/1500〜2000t
2.栽培品種:アラビカ。2009年より4C、RA、Organicなどの認証(取得)活動を強化。RAは3〜4年後に取得見込み。
3.加工方法:ウォッシュ(AAA10%、AA20%、AB45%、その他)
4.特徴:かすかな花の香りを伴ったスムーズなフルボディ
5.主な種出先:ドイツ、イギリス、オランダ、スイス。4〜5年前から米国スペシャルティショップ3〜4軒が購入開始、日本は6年前より1社が買い付けている。
【Uganda】
1.生産量(2010年):310万袋
2.栽培品種:アラビカ約60万袋/ロブスタ約260万袋
3.加工方法:ウォッシュ、ナチュラル。近年は日本向けにロブスタの水洗加工に着手
4.特徴:はじける酸味と甘みを有したフルボディ(標高1000m以上で栽培するロブスタも良質と評判)
5.主な種出先:欧州主体
【Burundi】
1.生産量(2010年):300万袋
2.栽培品種:アラビカ
3.加工方法:ウォッシュ
4.特徴:明るい酸味と甘みの調和の取れたフルボディ。東部アフリカにみられる独特の野性味
5.主な種出先:ベルギー、ドイツ、オランダ、日本、米国、オーストラリア
【Tanzania】
1.生産量(2010年):917,000袋
2.栽培品種:アラビカ(70〜65%)/ロブスタ(30〜35%)。10年前より南部地域産アラビカの品質改善策でカップピング導入。2011年5月に政府がアラビカ増産表明、地域指定で新品種の生産奨励。
3.加工方法:ウォッシュ(アラビカ)/ナチュラル(ロブスタ)
4.特徴:明るい酸味、調和の取れたボディ
5.主な種出先:ドイツ、日本(アラビカ)、イタリア、ベルギー、フランス(ロブスタ)
【Kenya】
1.生産量(2010年):85万袋。過去3年間の平均収穫量約100袋からダウンサイクルに入っている。
2.栽培品種:アラビカ。甘みのあるマイルドで低酸味のゲイシャは3年後には日本市場に登場する見込み。
3.加工方法:ウォッシュ。水洗加工を開発したのはケニアだが更なる技術改善を図る。
4.特徴:複雑で独特なフルーティ、スパイシーな風味。一部はクリーンで明るく、その他はワインのような風味。
5.主な種出先:ドイツ、米国、スウェーデン、フィンランド、ベルギー
【Ethiopia】
1.生産量(2010年):745万袋(うち国内消費50%)
2.栽培品種:アラビカ
3.加工方法:ウォッシュ/ナチュラル
4.特徴:適度な酸味とワインのような甘い香りの調和のとれたミディアムボディ
5.主な種出先:ドイツ、日本、サウジアラビア。残留農薬では2011年3月に命令検査解除。