中国のコーヒー市場レポート
コーヒーの消費量は現時点で年間3万トン、市場規模は500億元(約6285億円)に達しており、年間20%以上という猛スピードで拡大中だ。 今後4年間で4.6万トンになるだろうと予想されている。コーヒー原料生豆輸入量も昨年に比べ17%増えている。中国の人が日本と同じくらい(一日一杯)コーヒーを飲むようになると、約5兆円のマーケットに成長する。
スターバックスは1999年に北京国際貿易センターに一号店を出店。現在は国内20都市以上で約450を超える店舗を展開している。2015年には、1500店に拡大する計画だ。中華エリア経営トップは「中国コーヒー市場は近い将来スターバックスにとって世界で2番目の市場になる」と話している。
外資系カフェに負けじと、地場系カフェ大手も動き出した。中国政府系コングロマリット・華潤創業の傘下にあるコーヒーチェーン「パシフィック・コーヒー(中国語名:太平洋珈琲)」が国内1000店開設に乗り出している。
華潤創業は2010年6月、香港を中心に事業展開するパシフィック・コーヒーを3億2660万香港ドル(約35億円)で買収。当初は「今後3年間で中国本土に200店開設」を目標に掲げていたが、開店目標を大きく積み増してチェーン店のネットワーク構築を急ぐ構えだ。
イギリスのコスタチェーンは、現在100店舗。ショッピングモールを中心に出店している。台湾の85℃もそれに続く。
外資系や地場系入り乱れての中国のカフェ戦線。最終的に巨大市場を制するのは誰なのか、今から目が離せない。