コロンビアのコーヒー栽培の文化的景観が、ユネスコの世界遺産に登録
コロンビアのコーヒー栽培の文化的景観が、ユネスコの世界遺産に登録されました!
2011年6月19〜29日の期間、フランス パリにて開催されておりましたユネスコの「第35回 世界遺産委員会」にて、新たに25ヵ所が世界遺産に登録されました。
ご存知の通り、日本からは小笠原諸島と平泉が登録されましたが、今回南米からは、コロンビアの「Coffee Cultural Landscape of Colombia」(コーヒー文化景観)が新たに登録されました。
■コーヒー生産の文化的景観 (Coffee Cultural Landscape of Colombia)
コロンビア国内7県に広がる約24,000ものコーヒー生産地帯が、世界文化遺産として登録されました。
温暖な気候に恵まれたコロンビアのコーヒー地帯を訪れれば、その雄大・且つ美しい風景に感動する事は間違いありません。
コロンビアのコーヒー栽培の文化的景観
文化遺産 登録基準 (5)(6) コロンビア
『Coffee Cultural Landscape of Colombia』
An exceptional example of a sustainable and productive cultural landscape that is unique and representative of a tradition that is a strong symbol for coffee growing areas worldwide - encompasses six farming landscapes, which include 18 urban centres on the foothills of the western and central ranges of the Cordillera de los Andes in the west of the country. It reflects a centennial tradition of coffee growing in small plots in the high forest and the way farmers have adapted cultivation to difficult mountain conditions. The urban areas, mainly situated on the relatively flat tops of hills above sloping coffee fields, are characterized by the architecture of the Antioquian colonization with Spanish influence. Building materials were, and remain in some areas, cob and pleated cane for the walls with clay tiles for the roofs.
(対訳)
これからも継続可能であり、かつ今もなお生産されているという「継続する文化的景観」の顕著な実例は、
ユニークであるだけではなく、世界的なコーヒー栽培地域の象徴としての伝統を表している。
その地域は6つの農耕地で構成されているが、コロンビア西部、アンデス山脈の西側、
もしくは山中にある丘陵地の18の都市部も含まれている。
山の高い所にある森の中の狭い土地でコーヒーを栽培したり、さまざまな山の状況に合わせて栽培する手法など、
百年にもわたる伝統が受け継がれている。
主にコーヒー畑の斜面の上、すなわち丘の頂上の比較的平らな場所に位置している都市部は、
スペインの影響を受けたアンティオキア植民地風の建築物が特徴となっている。
一部の地域で残っているが、建物の材料は壁にはトウモロコシの穂軸とプリーツ状にした茎が使われ、
屋根には土のタイルを用いていた。
特徴的な、スペインの影響を受けたアンティオキア植民地風の建築物
山中にある丘陵地でもコーヒー栽培は行われています
広々とした農園での手摘み風景は、どこか懐かしさすら感じられます