コロンビア産地情報 2012年02月
2012年2月23日
・コロンビアでは北部を除く全国各地で降雨が続いている。特に大雨が観測されたのは中部〜南部の各県(Choco県、Antioquia県、Caldas県、Cauca県、Narino県、Putumayo県)。各地では開花が観測され、同国の生産者やアナリストによると、このまま平年通り天候が推移すれば、9〜10月から開始する今年のメインクロップはある程度生産量が期待できるとみられている。為替(ペソ/USドル)については、同国への海外直接投資の進展等によるペソ高が続いており、輸出業者にとって厳しい仕入れ環境が続き、ディファレンシャルは高止まりしている。
・FNCのルイス・ムニョス総裁は、2010/11クロップの生産量を7.551百万袋/60kgであったと発表した。この数字はここ15年で最も少ない生産量である。また今後の数字については、ラ・ニーニャ現象による悪天候が続いたとしても、昨年117,000haと多くのリノベーションを行った実績を材料に楽観視しているとのこと。実がなるようになるまで3年はかかるが、これまでのリノベーション効果がどこまででるのか期待したいところだ。
2012年2月18日
FNC(コロンビアコーヒー生産者連合会)は、2012年1月の生産量が前年同期比41%減の54万袋になったと発表。同月輸出量も、前年同期比37.4%の53万袋になったとのこと。病害対策のために植え替えられた木々が成長し、生産量拡大が見込めるまでには後4年ほどかかるとの声もある。
2012年2月15日
今年のミタカ・クロップ(通常4〜6月)は、昨年6〜8月にかけての晴天日の少なさ及び豪雨により開花状況が非常に悪く、同クロップの収穫量は3.1百万袋を記録した2011年と比べてもかなり減少するとみられている。一方、メイン・クロップ(通常10〜12月)については、開花期を迎える2〜3月にかけて現在の雨天が続くと、土壌の水分量が過多となり、開花に悪影響を与えると考えられる。 また、為替については1ドル=1,800コロンビアペソを割りドル安が進行しており、高値売りを期待する国内の仲買人による買い占めで、輸出業者にとって国内市場におけるパーチメントの仕入れが困難な状況が続いている。
2012年2月13日
FNCの発表によると、2011年1月〜12月のコロンビアの生産量は昨年同水準の約8.2百万袋(60kg)で、2012年初頭は低い生産量が続く見通し。輸出量は約8百万袋を記録し、昨年比10%増となった。ラ・ニーニャ現象による豪雨など天候不順の影響で生産量が伸びなかった。さび病に強い品種(カスティージョ種)への大規模なリノベーションプランが進行中で、2010年〜11年の2年間合計で202,000haの植え替えが完了したとのこと。今後は2008〜09年にかけて植え替えが完了している140,000haで新たな生産が見込まれ、生産量は緩やかに上昇していくものとみられる。