
今、話題のゲイシャ種のコーヒーについて編
2009年のパナマのオークションでコーヒー取引史上最高価が付いた「ゲイシャ種」。
華麗なフローラルな香り、ジャスミンシトラスのフレーバーがコーヒー関係者驚かせています。
そのゲイシャ種を栽培しているパナマ・ラ・エスメラルダ農園主レイチェル・ピーターソンさんにお話を伺いました。

パナマ・ラ・エスメラルダ農園主レイチェル・ピーターソンさん
彼女のルーツはスウェーデン系アメリカ人とのこと。
パナマコーヒーの基本情報
パナマは南米と中米の橋と言われる重要な国です。面積は日本の5分の1です。
コーヒーの産地は北部コスタリカ国境近くのボケテです。
コーヒーの輸出量は150000袋/60kgと少なく70000袋/60kgがスペシャルティコーヒーです。 人件費は中米・南米のコーヒー生産国の中で一番高いです。


コーヒーのルーツ
コーヒー伝播はこの図の通りです。
パナマには1760年にコーヒー栽培が伝わりました。
ゲイシャ種は1931年にエチオピアで発見されたアラビカ種の新種です。
1960年にパナマに研究用に伝わりましたが、生産性が低いこと、栽培が難しいことで栽培する農園はありませんでした。


エスメラルダ農園について
エスメラルダ農園は数々の品評会で1位を獲得しているスペシャルティコーヒーの農園です。
2004年にベストオブパナマへ出品したことがきっかけで評判が広がりました。
栽培地区は7つのエリアに分けられています。



| エリア | 標高 | 収穫期 | |
| Reserva de La Senora(リザーバ・デ・ラ・セニョーラ) | 1700〜1800m | 2〜4月 | |
| Caballeriza(カバレリザ) | 1500m | 1〜4月 | |
| Mario(マリオ) | Carnavol(カルナバル) | 1500〜1600m | 2月 |
| San Jose(サンホセ) | 3月 | ||
| Pascua(パスクア) | 4月 | ||
| Naranjo(ナランホ) | 1400m | 1〜4月 | |
| Colga(コルガ) | 1400m | 1〜4月 | |
マリオ地区が一番上質のコーヒーが出来ます。
ゲイシャ種は他の土地でも栽培されましたが、風味があまりよくなく、パナマのこの地区で栽培すると素晴らしいフローラルな風味のコーヒーになります。
バレー火山の麓の火山性の土壌と湿気を防ぐ東から西への風という気候が適しているようです。


