韓国の最新コーヒー市場 2011年12月
『韓国のコーヒー輸入額が過去最高に(朝鮮日報より)』
韓国のコーヒー輸入額が今年5億ドル(約389億円)を突破し、過去最高額を記録した。
韓国貿易協会が18日までにまとめたところによると、今年1月から10月までのコーヒー輸入額は5億800万ドル(約395億円)で、過去最高だった昨年の輸入額(3億700万ドル=現在のレートで約239億円、以下同じ)を大幅に上回った。
コーヒー輸入額は2005年の1億4000万ドル(約109億円)から07年には2億ドル(約156億円)を超え、昨年は3億ドル(約233億円)を突破するなど、急速に伸びている。全世界のコーヒー市場規模は200億ドル(約1兆5550億円)に達し、韓国は世界で11番目に大きい市場となる。韓国人が1年間に飲むコーヒーは350−400杯と推定される。
コーヒーの輸入が急増した背景には、若者層を中心とするコーヒーブームを追い風としたコーヒー専門店の増加がある。マーケティングリサーチ会社のニールセン・カンパニー・コリアが推計した今年の韓国のコーヒー専門店数は約9400店で、ここ3年間で51%増加した。
インスタントコーヒーよりレギュラーコーヒーを好む消費者が増え、輸入相手国も変化している。インスタントコーヒーの原料として使用されるベトナム産コーヒー(ロブスタ種)が輸入全体に占める割合は、08年の34.8%から昨年は13.8%と大幅に縮小した。一方、高級コーヒーの原料となるアラビカ種を栽培するブラジル・コロンビア・ホンジュラスなど南米諸国からの輸入は大幅に伸びた。今年のコーヒー輸入額を国別に見ると、ブラジルが1億ドル(約78億円)で最も多く、次いでコロンビア(9100万ドル=約71億円)、ベトナム(7100万ドル=約55億円)、ホンジュラス(6500万ドル=約51億円)、ペルー(2900万ドル=約23億円)の順だった。