タンザニアの作柄情報 2011年6月
<モシ地区>
キリマンジャロの山の麓に広がる生産エリア。高地に上がれば寒暖の差から霧が発生し、木々に潤いを与えますが、低地(900〜1,000m付近)の生産エリアは降雨不足の影響からスクリーン過小の影響が見られます。
大農園になると標高差を利用した灌漑設備を導入しているところもあり、影響度は少ない様に見受けられました。
<アルーシャ地区>
標高1,200m前後の大地であるアルーシャはあまり標高差がない地区です。
同じ様に降雨不足の影響を受けております。
灌漑は専らポンプで汲み上げ散水、若しくはトレーラー等での散水をしなければなりません。
大手であれば対応可能ですが、中小の農家であれば困難で、殆どのケースは後者に該当し、スクリーン過小の影響が見られます。
<ンゴロンゴロ地区>
標高1,100mから高いところでは1,700m以上の生産エリアもある同地区も同様に降雨不足ではありますが、1,500m以上の高地に位置する農園のコーヒーはスクリーン過小の影響度は小さく見受けられました。
<ンボジ(Mbozi)地区 カンジラルジ農園>
タンザニア・トップクラスの農園。
肥沃な土地・良い農業実践・良いマネージャー・そして良い精選設備でコーヒーが栽培されています。
農園主のウィリーさんの良い品質を作るという信念が随所に見られる農園です。
今年は、開花時期に降雨が遅れた影響で収穫が若干遅れているのと、裏作+降雨不足の影響で減産幅が大きくなりそうです。ただ果実を見ていると、枝に付いた果実は量こそそんなに多くありませんが、凝縮感たっぷりの果実に見えました。
今年の品質にもご期待下さい。
【Tanzania coffee Board計画】
生産量は5年後、現在の2倍の生産量を目指す。
生産者優遇措置(肥料や苗の取得補助など)積極的に取っていく。
CPU設立を促し、将来的にはケニアの様にHPを無くす流れを作る計画。