ウガンダのコーヒー生産について
2011.09.29 SCAJ2011カンファレンスより
Africa Coffee Academy社社長
Robwrt Waggwa Nsibirwa氏
雨期が2度あり水と太陽に恵まれた緑豊かなこの国を、かつて英国の首相がアフリカのパール(真珠)と呼んだ。ウガンダ共和国は、ビクトリア湖に面し、ケニアなど5カ国に隣接した(日本の本州程度の広さ)内陸国。コーヒー輸出の外貨獲得率は20%と、かつてよりは下がったが現在も重要な産物で、圧倒的多数である130万人の零細農家とコーヒー産業にかかわる人々の生計を支えている。
ウガンダのコーヒー生産は、アラビカ種66万袋に対して、ロブスタ種は240万袋と多く、ビクトリア湖畔にロブスタの原種が自生している国だけのことはあるが、特筆されるのは、ウガンダのロブスタ生産地は標高1000m〜1500mと他国より高い土地で生産されていることで、そのために印象的な柔らかいカップと特徴あるフレーバーが持続し、フリーウォッシュド・ロブスタはスペシャルティ・ロブスタとして、セミウィッシュド・ロブスタと共に、エスプレッソ用に注目されている。 アラビカは、ケニア国境のエレゴン山西側斜面のブギス(Bugisus)が有名で、かつては各農家が自分で加工していたが、現在は一貫した精選で行っており品質的にも量的にも安定し、55%が水洗加工されている。また、ルウェンゾリ山(Rwenzori 月の山の意)周辺でも良品質のアラビカが生産されている。