コーヒー産地市況ニュース
2009年10月26日
米国コーヒー協会(NCA)によると、経済不況にもかかわらず同国における2009年度のコーヒー消費量は安定している。消費者は節約志向の為、家庭で飲用することが多くなっている、とのこと。ただスペシャルティコーヒー協会調べによるとスペシャルティコーヒーの消費はやや低調。この数年間年率平均29%伸びていた有機栽培コーヒーの伸びも今年は4.5%に留まる見込み。
米国グリーンコーヒー協会は、9月末時点の米生豆在庫は、533万3294袋(1袋=60キロ)と前月比19万9942袋減少したことを発表した。トレーダーらは、在庫減も相場の支援材料になっている、と指摘している。
グアテマラ輸出業者協会(ANACAFE)によると、メキシコ、コロンビア、ペルー、ドミニカ共和国など中南米の9月のコーヒー輸出は、150万3000袋(1袋=60キロ)と前年同月を26%下回った。
ケニア・コーヒーボードは2009/10年度のコーヒー生産高について、長引く降雨不足や病害虫などの被害で当初予想していた90万袋を下回る可能性を示唆した。一方隣国タンザニアでも2009/10年度は裏年ということもあり前年比27%減産の見通し。
2009年10月19日
グアテマラのコーヒー生産者協会(Anacafe)によると、同国の2009〜10年度の輸出高は、表年にあたることから前年度比6.7%増の368万袋(1袋=60キロ)となる見通し。
コロンビア国立コーヒー生産者連合会(FNC)代表は、同国の2010暦年度のコーヒー生産高は1,100万袋以上(1袋=60kg)が期待される、と語った。肥料投与率が例年より20%増えていることに加え、天候に恵まれていることが要因、とのこと。
ブラジルコーヒー工業協会(ABIC)のレポートによると、15歳以上のブラジル人の約90%が1日一杯以上のコーヒーを飲んでいる。また2008年度の一人当たりコーヒー消費量は5.60kgで引き続きアメリカ(4.17kg/人)やイギリス(4.83kg/人)を上回っている。
インドのバンガロールで開催された国際コーヒーフェスティバル2009において、国際コーヒー機関(ICO)事務総長は2008/09年度の世界コーヒー生産高を127百万袋から128.8百万袋へと上方修正した。これは主に前年度比12%増加したベトナムの増産によるもので、世界全体では前年比9%増、とのこと。一方、コーヒー消費量に関しては、2008年度の推定では130百万袋としており、2000年〜2008年度にかけて年率平均2.4%という堅実な伸びを示している、との報告があった。
2009年10月13日
ブラジルのグリーンコーヒー輸出業者協会が6日明らかにしたところによると、同国の9月のグリーンコーヒー輸出高は239万袋(1袋=60キロ)となり、前年同月の271万袋を12%下回った。その内訳はアラビカ種が225万袋(前年同月比6%減)、ロブスタ種131,291袋(同58%減)。インスタントコーヒーの輸出高は前年同月比13%減の247,290袋となり、9月のコーヒー輸出総合計は263万袋(前年同月比12.2%減)、売上高では385.5百万ドル(同22.5%減)であった、とのこと。
コロンビア国立コーヒー生産者連合会は9日、2009暦年におけるコーヒー生産高は950万袋(1袋=60kg)に減る見通しだ。これは2008年に比べて17%少なく、2007年度比25%少ない数量であり、前回予測していた1,030万袋をさらに下回る。
景気後退で外食を控える人が増えるなか、世界最大のファーストフードチェーン、マクドナルドは市場シェアを拡大している。米調査会社NPDグループによると、米国の外食利用者数は3〜5月の期間に2.6%減少し、81年以降で最も急落に落ち込んだが、マクドナルドの売上高(既存店ベース)は4〜6月に前年同期比3.5%上昇した。マックカフェ商品の導入が一部寄与した結果だとされており、2006年以降コーヒー売上高は全体の2%から5%に拡大している。(ブルームバーグ9/23)
2009年10月5日
先週、インドネシアのスマトラ島沖で発生した地震の影響について、調査では、コーヒー産地は震源地から離れているため限定的、との事。リントン、シディカランなどマンデリンの主要産地、並びに南スマトラなどにおいても、地震による被害は報告されておらず、コーヒー業者の精選ラインや交通路などインフラにも影響はなく、生産・出荷は平常通り、とのこと。
ブラジルのコーヒー生豆輸出評議会(CECAFE)は、9月の同国コーヒー輸出量が214万5937袋(前年比同月比では7%減)になったと発表した。産地の気象環境悪化やレアル高などを考慮すると比較的順調に輸出が行われていると評価されている。
ベトナム統計局は2009年9月のコーヒー輸出量を75万袋(前年同月比6.25%減)と推定している。2009年度9ヶ月間の輸出売上高は13.1億ドル(前年同期比19.7%減)と予想されている。2008/09コーヒー年度の輸出予測は1,889万袋、との事。
米コーヒーチェーン最大手のスターバックスは29日、インスタントコーヒー市場への本格参入を発表した。「VIA(ヴィア)の商品名で米国とカナダでスタートし、不景気が続く中、1杯あたり1ドルを切る価格設定で手軽さと割安さをアピールする。ヴィアは1杯ずつ使い切る小分け袋に入っており、3袋入り(2ドル95セント)と12袋入り(9ドル95セント)の2タイプ。風味は「イタリアン・ロースト」と「コロンビア」で順次増やす予定。英調査会社ユーロモニター・インターナショナルによると、世界のインスタントコーヒー市場(小売りベース)は08年で213億8500万ドルに達し前年比8.1%伸びている。
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