コーヒー産地市況ニュース
2009年12月14日
国際コーヒー機関(ICO)事務局長は8日、2009/10年度の世界コーヒー生産見通しを前回発表していた127百万袋から123〜125百万袋に下方修正した。主要国の生産高については、ブラジルは3,900万袋、コロンビアは1,000万袋、ベトナムは1,750万袋と予想している。世界消費量については、暦年度ベースで2008年の130百万袋から2009年には132百万袋へと増える予測を出している。今週18日には米国農務省の恒例クロップ見通しも発表される予定。
東アフリカ良質コーヒー協会(EAFCA)のレスリー・オマリ会長は2009/10コーヒー年度の東アフリカ地域におけるコーヒー生産量が前年比7%減少し、約1,080万袋になるとの見通しを明らかにした。減産は周期的(裏年)な要因によるもののほか、とくにタンザニア、ケニア、ウガンダなどで深刻な旱魃による減産被害も報告されている。
インドネシア・コーヒー・ココア研究所の代表者は、同国の2009年度コーヒー生産量がエル・ニーニョによる異常気象の影響を受けて約2.2%減産の750万袋となる見込み、と語った。当初予測していたより減産規模は少ないものの、エルニーニョの状況によっては2010年にはさらに6%減産の可能性がある、とのこと。なお、エル・ニーニョは赤道より“南”に位置する農家への影響がとくに心配され、今後南スマトラのロブスタ生産地域などでの減産が懸念されている。
コロンビア、ブラジル、中米の主要生産国で良質コーヒーの品不足が生じており、現物市場での価格プレミアムが上昇している。
2009年12月7日
国際コーヒー機関(ICO)事務局長は、この10年間でコーヒー供給量に占めるロブスタ種の割合が30%から40%へと増えていることに言及し、その背景にはベトナムを中心とした生産増、アラビカよりもカフェイン含有が多いことやクリーミーな泡立ちが得られやすいといった特性を活かして近年消費が伸びているエスプレッソ用ブレンドに利用されていることなどが指摘された。
米国はオークランドで誕生した「ブルーボトルコーヒー」が10月下旬から東京・渋谷に初進出。ワゴン販売から始まり、そのおいしさでサンフランシスコ市内に数店を設けるまでに成長した同店のメニューが渋谷のセレクトショップ「オープニングセレモニー」地下のレストラン「ポットラック」で楽しめる。焙煎後48時間以内に豆を使い切るなど本店と同じ味を追求し、米西海岸の陶器メーカー「ヒースセラミックス」のオリジナルカップに入れて提供されている。
│ 最新情報へ戻る │