コーヒー産地市況ニュース
2010年1月29日
コロンビア国立コーヒー生産者連合会(FNC)は21日、同国の2009年のコーヒー生産高が780万袋(1袋=60kg)と前年を31.6%下回り、過去30年間で最低水準となったことを明らかにした(SOURCE:ロイター通信)。2009年の各月生産量は以下の通り。
【コロンビア産コーヒー生産量】単位:千袋 | |||||||||||||
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2009年 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 合計 |
876 | 868 | 765 | 345 | 702 | 685 | 582 | 397 | 481 | 544 | 760 | 780 | 7,785 |
メキシコクロップ情報
メキシコの農務大臣のコメントによると、「09/10クロップの生産量は、生産エリアの天候不順を主な理由として、08/09クロップの465万袋(1袋=60KG)に比べて減少するであろう。関係者によると、08/09クロップに比べて、10〜14%の減少になる可能性がある」とのこと。
中南米諸国輸出量
ANACAFE(グアテマラ国立コーヒー協会)が発表したコメントによると、「中南米諸国(コロンビア、中米諸国、メキシコ、ペルー、ドミニカ)からの12月の輸出量は、177.6万袋(1袋=60KG)となり、前年同月比約8%減になった。10月からの3ケ月間の積算輸出量においても、435.7万袋と、前年同時期比24%減となっている」とのこと。
2010年1月25日
コロンビア国立コーヒー生産者連合会によると、2009年(1-12月)の同国コーヒー生産量は前年比31.6%減で、1袋60kg換算で約780万袋となり、30年ぶりの低水準となった。悪天候による影響のほか、作付け転換のため一部農地で生産が休止したことなどが減産要因とされている。一方、2010暦年度については、11-12百万袋との予想。(ロイターES時事)
グアテマラコーヒー輸出業者協会は、2009年10月〜12月同国からのヨーロッパ向けコーヒー輸出が前年同月比42%増えて77,418袋を記録したと発表。品不足になっているコロンビアの代替需要に加え、厳しい冬とユーロ高が追い風になっている。
クラフト社は2月28日からカナダ市場における同社のMaxwell HouseとNabobブランドのレギュラーコーヒー製品価格を8%〜13%引き上げる、と発表した。コーヒー国際相場、労働賃金、物流費、包装資材などの高騰が原因。(ロイター21日)
米国のマクドナルド社が22日発表した2009年10-12月期決算は純利益が前年同月比23.5%増の12億1600万ドル(約1090億円)となった。外食費を抑える消費者が根強く、1ドルの朝食など低価格メニューが好調だった、とのこと。
ニューヨーク市場の認証在庫は先週2003年1月以来初めて300万袋を下回り、22日には2,969,838袋となった。ヨーロッパ認証倉庫での在庫取崩しが顕著。アラビカ種の供給減に加え、船会社からの海上運賃値上げもありコストアップが懸念されている。
2010年1月18日
中南米産地筋によると、コロンビアのほか、メキシコおよび中米諸国を襲った例年にない寒冷気候により、栽培樹の氷結や強風による損害がでている模様で現物市場は堅調推移している。コスタリカでも収穫遅れが報じられており、供給懸念をあおっているが、隣国のグアテマラやエルサルバドルでは最近の冷え込みによる目立った作物被害はないとの報告があった。
ブラジルの2010/11年度コーヒー収穫は、同国での表年にあたることから豊作が期待されているものの、昨年9月以降の平年を上回る降雨によって品質並びにコスト面への影響が懸念されている。開花が不揃いとなっているため、果実の成熟期が一定とならず、収穫により多くの日数と手間がかかることのほか、機械収穫の際、未熟豆がより多く混入する恐れがある。
ケニアコーヒーボードは、2009/10年度のクロップ予想を47,000トンへと下方修正した。前年度は54,000トンであった。減産は早魃によるもの、とのこと。年初から東アフリカを襲っているエルニーニョ現象による豪雨はコーヒー産地には影響せず。
メキシコ、コロンビア、ペルー、コロンビアと中米5カ国の2009年11月度コーヒー輸出は前年同月比39%減で125万袋に留まり、2009年10月−11月の2ヶ月累計も258万袋と前年同期比32%減少している。
インドコーヒーボードによると、同国の国内コーヒー消費は2008年に94,400トンであったが2010年には10万トン超える見込み。
2010年1月12日
国際コーヒー機関(ICO)は、2009年の世界のコーヒー消費がおよそ1億3200万袋となり、2008年を上回ったと発表した。
ブラジルの国家食料供給公社CONABは先週、同国の2010〜11年度のコーヒー豆収穫量の第1回予測を4,589万〜4,866万袋(1袋=60キロ)と発表した。予測量の上限に届いた場合、2002年の収穫記録を上回ることになるとのこと。
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