コーヒー産地市況ニュース
2010年2月23日
【ニカラグア輸出量】
ニカラグア輸出協会は、昨年10月から本年1月末までの積算輸出量は、28.9万袋(1袋=60kg換算)になる見込みで、前年同時期比4.3%ダウンとなる(昨季は30.2万袋)と発表した。
【コロンビア輸出量/生産量】
コロンビアコーヒー生産者連合会は同国のコーヒー輸出は前年同月比38%減の53.6万袋(1袋=60kg換算)となり、生産は同41%減の51.5万袋だったと発表した。
【ドミニカ共和国 クロップ情報】
09/10クロップは、旱魃気味の気候と施肥不足により、同国内でも貧しいと言われるバラオナ地域の収穫量が非常に限定的である。また国内消費が9割以上を占める同国では、昨年末まで続いていたニューヨークコーヒー相場高騰の影響で、国内取引価格も高騰、すぐに現金収入を得られない輸出への興味が薄れており、オファーが取り難い状況が続いている。
【中米輸出量】
グアテマラ国立コーヒー生産者協会(ANACAFE)は、コロンビア、メキシコ、ペルー、ドミニカ共和国)の1月の輸出量が128万1,613袋(1袋=60kg換算)、前年同期比41%減となったと発表した。09年10月からの累計輸出量は前年同期比28%減の564万4,603袋。ANACAFEが統計を取り始めた1999年以来、最低値となったとのこと。
2010年2月15日
2010年1月28日、オランダの珈琲貿易協会、茶貿易協会、珈琲と紅茶の加工業者協会の3業界団体は統合を決定し、新しくRoyal Netherlands Coffee and Tea Association(KNVKT)が設立された。加盟メンバーは55で、同国市場の98%を占める。同協会によると、現在オランダの年間一人当たり平均消費はコーヒーが147リットル、紅茶は113リットル、とのこと。
スイスの昨年12月度輸出実績において、コーヒーカテゴリーは名目値で51%急伸し、123百万スイスフランを達成した。これは同国の代表的輸出品目のチョコレートとチーズを合計した金額を上回っている。好調な輸出は、主としてネスレ社のアルミ・カプセル入りプレミアムコーヒー「ネスプレッソ」への需要が旺盛に推移しているためで、今後も堅調な伸びが期待されている。
インド・コーヒーボードによると、今年1月のコーヒー輸出が前年同月比65%増加し251,716袋を記録した。内訳はアラビカ種が90,266袋(76%増)、ロブスタ種65,616袋(11%増)、さらにインスタントコーヒーは前年の42,133袋から95,616袋へと倍増した。主要輸出先はイタリア、ロシア、ベルギーとドイツが輸出の半分以上を占めている。
アフリカはブルンディの2010/11年度コーヒー生産量は、良好な天候に恵まれていることで、2009/10年度の11,000トンから30,000トンに増えるものと期待されている。コーヒーは同国の最大外貨獲得商品で現在コーヒー樹の植替計画も推進されている。
本日(15日)は米国Presidents Dayで市場は休場。ベトナムなどアジア圏は旧正月、中南米はカーニバル休暇に入っている。
2010年2月8日
ニューヨーク定期市場(ICE)認証在庫は、3日時点で289万2355袋へと減少した。(ロイターES時事)
国際珈琲機関(ICO)加盟輸出国の2009年12月度コーヒー輸出は780万5千袋(前年同月比13.5%減少)、2009/10コーヒー年度第1四半期(9月−12月)の実績は2,127万袋となり前年同月比9.6%少なかった。期間中、コロンビアマイルドは25.8%減少、アザーマイルドは10.9%減少、ブラジルナチュラルは11.6%減少、ロブスタは0.5%減少した、とのこと。
食品大手ネスレは、メキシコでのコーヒー加工事業の拡大のため、50億ペソ(3億9千万ドル)を今後3年間に投資するという。
Jetroナイロビ情報によると、ケニアのコーヒー生産は17万ヘクタールの土地を利用し、その内大農園(約4,000)が耕作地の1/3、生産量の48%を占めている。小農家はおよそ70万戸。コーヒーは人口の15%が直接・間接に関わり、毎年ケニア経済に約100億ケニアシリング貢献し、外貨収入源としては紅茶、園芸作物、観光に次ぐ重要産業となっている。
2010年2月1日
中米産地情報
エルサルバドルの大手輸出業者によると、同国の09/10クロップの生産量はこれまでの見通しの約150万袋から、約25-30%程度の減少の110万袋になる可能性が出てきたとのこと。背景として、雨季のスタートが遅れ、また雨量自体が少なかったこと、(1)施肥不足、(1)12月に想定外の大雨が降り、特に低地における生産に影響を与えたこと、を挙げている。
アジア産地情報
ロイター通信によると、ベトナムのコーヒー業者はコーヒー価格上昇への取り組みの一環として、今期の収穫高の5分の1に当たる20万トンを備蓄することを計画。同国政府の仮承認を得たとのこと。
コロンビア情報(ロイターより)
コロンビアの一部生産者は、今年の生産量のターゲットである11〜12百万袋の到達は難しいだろうと感じている。同国気象庁IDEAMはロイターに対し、「エルニーニョ現象の影響で1月初旬の気温が上がった。年初数ヶ月間に渡って旱魃の可能性がある」と語った。コロンビアでは例年1-3月は乾季に当たるが、今年は例年よりも気温が高く、1月25日までの降雨量は例年比約3割にとどまっているとのこと。
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