コーヒー産地市況ニュース
2010年5月17日
国際コーヒー機関(ICO)は、4月の月次報告でブラジル、インドネシア、パプアニューギニアやペルーなどで2010/11年度の収穫が始まっていることにふれ、とくにブラジルでは表年ということもあり豊作見通しとなっている。オゾリオ事務局長は12日、ブラジルの10/11年度収穫見通しを4700〜5000万袋と発言している。ただ、月次報告では南米の生産農家がエルニーニョ現象による冷害リスクを懸念していることにもふれ、今後天候次第の不安定な相場環境が続く可能性も指摘している。
中国コーヒー協会(CCA)事務局長によると、北京には現在、8千店以上のコーヒーショップがあり、10年前に比べ8倍となっている。良質コーヒーを求める消費者が増えており、北京市のコーヒー焙煎業者も10年前に比べ7倍の140社となった。これは1999年に初出店(現在中国国内に約100店舗)したスターバックスの影響が大きいとされている。関係者によると、以前はステータスやファッションでコーヒーショップへ出入りする人が多かったが、最近は美味しいコーヒーを求める人が増えている、とのこと。
韓国税関情報によると、スターバックスやCoffee Bean & Tea Leafなど若者に支持されているコーヒーショップが伸びているのを反映して、コーヒー豆の輸入が14%増加している一方、従来インスタントコーヒー原料として多かったベトナム産のコーヒー輸入が44%減少している、とのこと。消費者が寄り高品質コーヒーを求めている傾向がうかがわれる。
2010年5月17日
コロンビア産地情報
コロンビアコーヒー生産者連合会(FNC)は10日、4月の同国の珈琲生産高が64万8千袋(1袋=60kg)であったと発表。尚、FNCは2010年前半の生産量見通しを本年2月に515万袋と発表していたが下方修正をせざるを得ない状況にある(正式発表はまだない)。1-4月の生産量の合計は244万袋なので、5月と6月で各月100万袋以上の生産を見込んでも450万袋前後が精一杯。しかし、現状産地から聞こえる声としては、コロンビア国内のコーヒー不足が続いており、ミタカクロップの生産量も十分ではない模様。引き続きタイトな状況が続くと予想される。(Source:Reuters)
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 合計 | |
2010年 | 515 | 648 | 629 | 647 | 2439 | ||||||||
2009年 | 876 | 868 | 765 | 345 | 702 | 685 | 582 | 397 | 481 | 544 | 760 | 821 | 7826 |
2008年 | 1404 | 1090 | 872 | 886 | 820 | 1046 | 891 | 715 | 777 | 939 | 933 | 1105 | 11478 |
中米産地情報
中米5ヶ国、メキシコ、ペルーにコロンビア、ドミニカ共和国、キューバを加えた10ヶ国合計の3月の輸出量は、283.2万袋/60kgと、前年同月比4.6%増。
ニカラグア、ホンジュラスでそれぞれ78.6%、48.3%と大きな伸びを記録した。
一方、ペルー、エルサルバドルではそれぞれ28.5%、5.4%の減少となっている。
ブラジル産地情報/ICO
ICOによると、ブラジルの2010/11クロップのコーヒー生産量は、4700万袋(1袋=60kg)から過去最高の5000万袋となる見込みとのこと。
サンパウロのカフェテリア、自社農園投資膨らむ(Source:Agencia estado)
サンパウロ州の有名カフェテリアが、自社農園投資を広げている。
Suplicy cafeでは、使用原料の自社農園比率が既に60%を超える。Trevioloは、今年よりAdamantina(サンパウロ州)に有る自社農園の原料豆の使用を開始。Octavio Cafeでは、2007年の開店時から、全てのコーヒーを自社グループ農園から調達しており、増産の為の農園投資を近年続けている。元々は、新品種等の評価等に使われていた自社農園だが、最近は商業用農園(供給源)として、その位置づけが変わってきており、各カフェテリアとの差別化の一つとなっているとの事。
ブラジルクロップ情報
ブラジルコーヒー産業協会(ABIC)は13日、2010年の同国コーヒー消費量が前年度比5%増の1931万袋(1袋=60kg)となる見込と発表した。米国に次いで2番目。過去20年間、総じて順調に伸張している。
2010年5月10日
先週のコーヒー相場は、日本が連休となっていた前半には急伸していたものの、その後欧州の信用不安を背景にした株式並びに商品市場全面安の中で急落した。只、他の市場に比べ高品質コーヒーの品薄感に支えられて下げ幅は限定的なものとなっている。
ブラジル食料供給公社(CONAB)は6日、同国の2010/11年度コーヒー生産高が天候に恵まれ、表年であることから前年比19.2%増加して4,704万袋になるとの見通しを示した。同公社見通しは保守的とされるが、これは表年であった2008年に比べても2.85%の増産となる。品種別内訳はアラビカ種=3,531万袋、ロブスタ種=1,174万袋とのこと。一方、前日に発表されたブラジルの農業コンサルタント会社サフラス・メルカドは5,160万〜5,420万袋との数値を発表しており、市場コンセンサスは5,000万〜5,500万袋程度とみている。
ベトナムでは政府が支援する備蓄計画(4月〜10月15日までの6ヶ月間に330万袋をVBD24,500(US$1.29)/kgで買付)が始まり、大手輸出業者が買付を進めているものの、相場上昇を期待する生産者の売り控えに直面している様子。同国統計局によると、2009年10月-2010年4月期の輸出は前年同期比4.6%減少し、1,254万袋、輸出額は6億5,500万ドルで前年比22.2%減少している。
朝鮮日報ニュースによると、ダンキンドーナツは28日、韓国忠清北道の陰城工場で焙煎加工したコーヒー豆約30トン、30万ドル(約2800万円)相当をタイ、マレーシアに輸出すると発表した。
2010年5月10日
グァテマラ産地情報
Antiguaでは特に夜に降雨が有り、順調に雨季に入るつつある(Guatemala Cityでも最近午後に集中的に降る事が多くなってきている)
開花も順調で、HBクラスは既に実が沢山ついている。
農園主によれば、今後の天候にもよるが実の付き方は非常に良好とのこと。
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