コーヒー産地市況ニュース
2010年12月20日
17日のマーケット終了後に米国農務省から定例の世界コーヒー需給予測が発表された。それによると、2010/11年度の世界コーヒー生産高は6月発表数値から61万袋減の139.1百万袋(1袋=60kg)へ、総消費は47万袋減の131百万袋へと下方修正されている。生産面での主な変動は、インドネシアで60万袋減の900万袋へ、ブラジルのロブスタ生産高が80万袋減の1,270万袋(アラビカは前回予測通り4,180万袋)へ、インドで52万5千袋増の512万袋へと修正があった。世界コーヒー輸出は40万袋増の9,330万袋に上方修正があり、ベトナムとインドの伸長に対しインドネシアの減少が見込まれている。輸入は9,159万袋。期末在庫は前回予測より496万袋下方修正となっているが、前年比では550万袋多い3,134万袋と推定されている。
ブラジル食糧供給公社(Conab)は、2010年度コーヒー生産高見通しを9月予想を上方修正し、前年比22%増の4,810万袋と発表。
ニューヨーク・グリーンコーヒー協会(GCA)発表の11月末時点の全米港湾在庫は前月末を6万4,378袋下回る386万5,943袋。
コロンビアのコーヒー生産者連合会(FNC)は、11月のコーヒー生産高を97万9,000袋と発表。前年同月の76万袋を大きく上回っているが、先月末に豪雨の影響で年間収穫予想を900万袋に下方修正した状況に変わりはなくマイルド系の逼迫感は続く。
2010年12月20日
【ブラジル産地情報(Source:FLAVOUR COFFEE)】
・Agro Tora社(南ミナスの輸出業者)は、2011/12クロップの収穫量を、4570万袋程度(前クロップ比980万袋減)と予測。2011/12クロップは裏作にあたるが、裏作としては上々の出来との見通し。
・開花が順調である一方で、結実は当初の予測を下回る状況とのこと。この状況は、特に南ミナス地域、セラード地域等で散見される模様、
【ブラジル産地情報(Source:CONAB)】
2010/11クロップは4809万袋(1袋=60kgs)となる見込み。これは2002/03クロップの4848万袋に迫る大豊作を意味する。ただし、乾燥気味の気候により、豆のサイズは小さくなると予想されている。ブラジル国家食料供給公社コナブは来年3月31日までに、同国の民間及び政府の在庫が1040万袋(1袋=60kgs)となる見込みとし、一部は来月から競売りを開始する予定とのこと。
【海外食品メーカー情報】
米国食品大手のクラフト・フーズ社は、保有するコーヒーブランドであるMaxwell HouseとYuban Coffeeの製品価格を、原料価格の高騰を受けて値上げすることを発表した。この値上げにより、レギュラーコーヒーの価格は12%(35セント/ポンド)上昇し、インスタントコーヒーの価格は4%上昇することになる。
【コロンビア産コーヒー生産量(2010年11月分)】
コロンビアコーヒー生産者連合会(以下FNC)は16日、11月の生産量が約98万袋(袋=60kg)であったと発表した。昨年同月対比で約29%の増産であるが、例年並みの生産量には届いていない。仮に12月に100万袋取れたと仮定しても、2010年1-12月は900万袋に到達しない計算となる。尚、11月の輸出量は約78万袋であった。
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 合計 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2010年 | 515 | 648 | 629 | 647 | 822 | 780 | 787 | 615 | 530 | 807 | 979 | 7,759 | |
| 2009年 | 876 | 868 | 765 | 345 | 702 | 685 | 582 | 397 | 481 | 544 | 760 | 821 | 7,826 |
| 2008年 | 1,404 | 1,090 | 872 | 886 | 820 | 1,046 | 891 | 715 | 777 | 939 | 933 | 1,105 | 11,478 |
| 2007年 | 963 | 1,001 | 776 | 769 | 994 | 1,219 | 995 | 990 | 897 | 1,129 | 1,522 | 1,363 | 12,618 |
2010年12月13日
【コスタリカ産地情報(弊社駐在員情報】
・同国は、史上初めて他生産国から生豆(約12万袋)を輸入した。グアテマラ、メキシコ、エルサルバドルからの低級品が大半とのこと。
・背景として、以下の要因が思料される。
�‘厩颪蓮�中米生産国の中でもずば抜けて生産コストが高く、農園の宅地化・商業施設化が進んでいる為、生産量が伸び悩んでいること。
�⊃綫�・精選技術の発達、小規模ミルの増加により、国内消費用の低品質コーヒー豆の生産量が相対的に減少していること。
�F厩餽馥眈暖颪粒搬隋�
【ベトナム産地情報】
・ICOによると、ベトナムの10/11クロップの生産量見込みは前クロップ比2.8%減の1750万袋(1袋=60kg換算)となる可能性があるとのこと。
・同国の主要産地では、長い乾季が続いた後多雨に見舞われ、影響が懸念されている模様。
・ベトナムコーヒーココア協会によると、2010年、2011年における同国のコーヒー消費量は生産量の10%程度がみこまれるとのこと。(2009年とほぼ同水準)
【世界のコーヒー生産量】
Licht社(在ドイツ商品調査会社)によると、2010/11クロップの世界のコーヒー生産量は1億3944万袋(袋=60kg)となる見通し。ブラジルが表作である為、昨年対比で約1,476万袋の増産という数字ではあるが、新興国のコーヒー消費量増により、引続き需給バランスは拮抗するものと思料。コロンビア産コーヒーの減産などが需給逼迫の引き金となる可能性は高い。
2010年12月6日
米コーヒーチェーン最大手スターバックスは1日、ニューヨークで開いた投資家説明会で米国・海外市場の今後の経営戦略を公表した。海外事業部門のカルバー社長は「中国本土での店舗数を2015年までに最低でも1500店舗にする」と発表。インスタントコーヒーなど自社ブランド製品の小売店向けの流通・販売の強化を狙い、専門組織を設立する計画も明らかにした。(日経12/2)
東アフリカ良質コーヒー協会(EAFCA)によると、2008/09年のコーヒー輸出額は、ウガンダが2億9,170万米ドル、ケニアが1億4,180万米ドル、タンザニアが1億3,220万米ドル、ルワンダが4,200万米ドル。アラビカ種の価格高騰(2008年の43米ドル/60kgから2010年3月時点では142米ドル/60kgに上昇)が輸出増額に貢献した、とのこと。(Jetro11月報)
コロンビアのサントス大統領は、コーヒー農地拡大や栽培環境整備を推進するプログラムにより、2014年には1400万袋、20年には1800万袋の生産が可能になるだろうと述べた。しかし、現状は長雨の影響で再度減産の懸念が浮上しつつある。
サラ・リー社はブラジル南部で最大シェアを占める焙煎業者Cafe Damasco社を、同社の年間売上額に相当する6,000万米ドルで買収することに合意した。これでサラ・リー社のブラジルにおけるブランド力並びに営業網はさらに強化される。サラ・リー社のブラジルにおけるその他の著名ブランドは、Pilao, Caboclo, Cafe do Ponto, MokaとSelectoなど。
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