コーヒー産地市況ニュース
2011年7月28日
ブラジル産地情報
・今週は週末にパラナ州、サンパウロ州等で雨が降る可能性があるもの、コーヒー産地では概ね例年に比べ気温が高く乾燥した天候となる見通し。来週に入ると、南部及び中部の産地を中心に気温が低下するものの、今のところ霜害は予想されていないとのこと。
・現地情報筋によると、現時点でニュークロップの収穫は67%程終了し、アラビカの進捗率は52%、コニロンの進捗率は98%とのこと。ただし、ミナス・ジェライス州南部では進捗率が59%、ゾナ・ダ・マタでは66%と、他のアラビカの産地より進捗率が高くなっている。
コロンビア産地情報
・例年7月は降雨量が減少するものの、今年は大西洋側から到来する湿った空気の影響で、特にAntioquia州等の中部を中心に例年に比べ湿度の高い状態となっているものの、今のところニュークロップの生産量に大きな影響はない見通し。
グァテマラ産地情報
【11/12クロップ】:各地の詳細な、開花及びチェリーの生長状況は下記の通り。
・Huehuetenango:チェリーの生長に適した降雨が観測された。
・Santa Rosa、Jutiapa:引き続きチェリーは順調に生長している。
・Jalapa、Fraijanes:チェリーの生長は順調で、収穫は10月に始まると予想されている。
・Chiquimula:引き続きチェリーは順調に生長している。栽培作業の実施も適切であり、全体的に非常に良いクロップが期待されている。
・San Marcos、Quetzaltenango:EPWの産地では、引き続きチェリーは順調に生長しており、サビ病の問題もなく、一部の生産者は収穫を始
めている。
・Retalhuleu、Suchitepequez:一部のEPWの産地で収穫が始まっている。HB、SHBに関しては、開花は昨年より少ないものの、チェリーの生
長は順調。
・Escuintla:チェリーの生長は非常に順調で、9月には収穫が開始される見通し。
・Solola:チェリーの生長は順調。施肥などの作業も適切に行われている。
・Sacatepequez:チェリーの生長は非常に順調。
・Chimaltenango:チェリーの生長は順調。
・今週以降は乾燥した天候が続くと予想されているが、夜には小雨が降る可能性がある。
ホンジュラス産地情報
・降雨が続いており、全体的にコーヒーの生長に適した天候となっている。
エルサルバドル産地情報
・同国コーヒー協会によると、6月の輸出量は前年同月(6万袋/60Kg)比87.6%増の11.3万袋となり、10年10月〜11年6月までの累計輸出量は前年同期(約80万袋)比60%増の128万袋となったとのこと。
エチオピア産地情報
・'10年7月〜'11年7月までの1年間の輸出量は、ドイツ向けが1位で約110.5万袋、次いでサウジアラビア向けの40.2万袋、3位がアメリカ向けの33.9万袋となった。日本向けは第8位で約14万袋。
・雨季のため全国的に降雨が続いており、雨量は日に日に増えているとのことで、樹の生長やチェリーの成熟に好ましい状況となっている。
インドネシア産地情報
・今年は高値での販売を行えた生産者が十分な手元資金持っており、売り急ぐ必要がないため取引は停滞していた。例年であれば、8月末の祝日(ラマダン)前には、祭りなどに必要な資金を回収するために生産者が積極的に販売するものの、今年は8月に入っても生産者が販売を控える可能性があるとのこと。
・コーヒー産地では、晴天でありながらも適度な雨が降る、樹の生長やチェリーの成熟に好ましい状況となっている。
2011年7月21日
ブラジル産地情報
・先週から今週中頃にかけては、寒冷前線の到来により、コーヒー生産地域で気温が低く湿度の高い状態となったが、目立った雨は降らず
霜害の懸念もない模様。また、20日(水)以降はコーヒー生産地域で例年に比べ気温が高く乾燥した天候となる見通しで、収穫/乾燥作業に
適した天候となる見通し。
・また、収穫期の乾燥した天候により、ニュークロップの品質は概ね高くなる見通しであるものの、歩留まりは期待されていたより低くなっており(セラード地方では、スクリーン17/18の割合が約25%(事前予想は約35%)、ピーベリーの割合が約20%(事前予想は約+C2710%))、これ
により11/12クロップの生産量が事前予想より小さくなる可能性があるとのこと。
コロンビア産地情報
・FNCによると、多雨による開花不順の影響で、6月の生産量は前年同月(78万袋/60Kg)比40%減の47.1万袋となり、1〜6月の累計生産量
は前年同期(404万袋)比2%増の412万袋となったとのこと。また、6月の輸出量は前年同月比12%減の57.2万袋となったものの、1〜6月の
累計輸出量は前年同期比18%増の417万袋となったとのこと。
・FNCは2015年までに同国のほぼ全てのコーヒー生産地でリノベーションを行う予定で、既に4万7千ヘクタール(全体の生産面積85万ヘク
タールの約5.5%)でリノベーションが完了した模様。
グァテマラ産地情報
・Huehuetenango:チェリーの生長に適した降雨が観測された。減少する見通し。標高が低い地域では開花が完了しており、標高が高い地
域では二回目の開花が見られたものの、開花の状況はあまり良くない模様。
・Santa Rosa、Jutiapa:引き続きチェリーは順調に生長している。
・Jalapa、Fraijanes:チェリーの生長は順調で、収穫は10月に始まると予想されている。
・Chiquimula:引き続き結実は順調。栽培作業の実施も適切である。全体的に非常に良いクロップが期待できる。
・San Marcos、Quetzaltenango:EPWの産地では、引き続き結実はとても順調でサビ病の問題もなく、一部の生産者は収穫を始めている。
HB、SHBに関しては、開花は昨年より少ないものの、結実は順調。
・Retalhuleu、Suchitepequez:一部のEPWが成熟しているため、収穫が始まっている。HB、SHBに関しては、開花は少ないが結実は順調。
・Escuintla:チェリーの生長は非常に順調で、9月に成熟すると予想されている。
・Solola:結実は順調。施肥などの栽培作業の実施も適切である。新規栽培も行われている。
・Sacatepequez:チェリーの生長は非常に順調、新規栽培も見られている。ただし、原因不明であるものの、一部の豆が落下している模様。
・Chimaltenango:結実は順調。
6月の輸出量は前年同月(39.5万袋/60Kg)比10.4%増の43.6万袋となり、10年10月〜11年6月までの累計輸出量は前年同期(272.3
万袋)比3%増の278.3万袋となったとのこと。
エルサルバドル産地情報
・同国コーヒー協会によると、6月の輸出量は前年同月(6万袋/60Kg)比87.6%増の11.3万袋となり、10年10月〜11年6月までの累計
輸出量は前年同期(約80万袋)比60%増の128万袋となったとのこと。
・同国政府によると、コーヒーの単収と品質を向上させるため、毎年約$5百万の支援金をコーヒー産業に投資し、5.3万袋/年程度
の増産を目指しているとのこと。
エチオピア産地情報
・2010年7月8日からの1年間の輸出量は、約327万袋となったとのこと。
・雨季が続いており、主要産地では継続的に降雨が観測されている。一部地域は豪雨に見舞われたものの、コーヒーの生産に影響は無い
模様。
2011年7月14日
ホンジュラス産地情報
相場高騰のアドバンテージと需要増を受け、6月の輸出量は前年比11.3%UPの46.5万袋(60kg換算)を記録した。
2010/11クロップのここ9カ月(10月〜6月)の実績は381.6万袋に上り、前年比35.7%UPと大幅増となっている。
メキシコ産地情報
ベラクルス州のいくつかの地方では8カ月程降雨の無い地域があり、現地生産者の間で減産への不安が高まっていたが、ベラクルスコーヒー協会のエスピノサ会長は6月末に到来した嵐が待望の雨をもたらし、状況が好転したと述べた。
実際にリヒト社の同州2011/12予想は前年比10万袋UPの70万袋(60kg換算)の増産見込みとなっている。
中国産地情報
海外渡航歴のある学生や旅行者の消費によって、国内のコーヒー消費は年率15-20%の成長を続けている。
国内生産が66.7万-75万袋に対し、消費量が50万-58.3万袋であるにも関わらず、輸入関税が8-30%(IC含む)かかることから国内生産量増加が急務となっており、雲南省の産地では外資の誘致が進んでいる。
2011年7月5日
中米産地情報
30日時点の気象予報では、熱帯低気圧/Arleneがメキシコの中央部を直撃する見込み。
中央部はVeracruz、Puebla、Hidalgoといったコーヒー産地の所在地となる。
現地コーヒー生豆輸出業者によると、これまで比較的雨が少なかったため、降雨はコーヒー栽培に好条件となるが、土砂崩れやインフラ損壊には注意が必要、とのこと。
現状での被害報告はないが、引き続き注視が必要。
ブラジル産地情報
3日にヒオ・グランジ・ド・スル州(ブラジル最南州)に接近する寒気団によって、来週、気温が低下することが予想されているが、現段階での来週7月4日(月)〜6日(水)の最低気温の見込みは下記のとおりであり、来週前半の霜リスクは低いと判断できる。
■パラナ、サンパウロ州 → 4〜7℃
■南ミナス → 7〜12℃
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