コーヒー産地市況ニュース
2011年9月27日
ニカラグア産地情報
Cetrex(貿易手続管理センター)の発表によると、2010/11Cropのニカラグア産コーヒーの輸出金額はこれまでの11ヵ月間(10月-8月)累計で、430.5百万米ドルにのぼり、前年同期の308.9百万米ドルに比べ39%増の結果となった。一方で、同期間の輸出数量は1.91百万袋(quintal=45.45kg/袋)と昨年同期の2.08百万袋に比べ8.1%減少した。輸出金額の増加はコーヒー価格の上昇によるものと考えられる。同期間の袋あたり価格はUS$225.2に達し、昨年同期のUS$148.6を大きく上回る。また、同期間のニカラグア産コーヒーの主な輸出先は米国、ベネズエラ、ベルギーであった。米国の輸入額は827,590袋(quintal=46kg/袋)相当の185.1百万米ドルに達し、ベネズエラ(40.7百万米ドル)、ベルギー(31.7百万米ドル)のそれを上回った。
2011年9月21日
ブラジル産地情報
ブラジル食料供給公社(CONAB)は13日、同国の11/12クロップ予想を43.15百万袋(1袋=60kg)へと、前回(11年5月時点)の43.5百万袋より下方修正したが、収穫前の予想に比べ小粒豆が多く歩留まりが悪化した、というのが背景との事。一時期は、裏作にもかかわらず、50百万袋に近い数字が見込まれていたが、現在ではもはや届かないだろうというのが一般的な産地側の見解。
以下、主な機関発表の生産予想量
・USDA(2011年6月発表): 4,920万袋
・Mecon(2011年8月発表): 4,860万袋
・CONAB(2011年5月発表): 4,354万袋
・CONAB(2011年9月発表): 4,315万袋
グァテマラ大統領選挙
9月11日(日)グァテマラの大統領選挙が行われた。
これまでの暫定開票数によると、3名の候補者のうち当選に必要な過半数の票を得た候補者はおらず、PartidoPatriota(PP)党(愛国党)のOtto Perez Molina、Libertad Democratica Renovada(Lider)党(自由民主刷新党)のManuel Baldizonの2人の大統領選候補者が総選挙の結果、今年11月6日に実施が予定される決選投票に進む見通し。
事前の世論調査では、Molina氏が40%前後の支持率を得ていたが、過半数を超えることはなかったため、決選投票にもつれこんだことは想定内、という見方。尚、当日はグァテマラシティーでは特に大きな混乱もなく、粛々と投票が行われたとのこと。
エルサルバドル産地情報
エルサルバドルコーヒー理事会(Consejo Salvadoreno del Cafe)は、同国産コーヒーの8月の輸出量が、前年同月比255%増の75,900袋(1袋=60kg)となったと発表した。10/11クロップの同国コーヒー輸出量累計(10年10月〜11年8月)は、前年同月比67.4%増の1.65万袋となった。同国10/11クロップ(11ヵ月間)の主要輸出相手国は以下の通り。
1.ドイツ 34.8%/2.米国 29.8%/3.日本 10.1%/4.カナダ 6.9%
2011年9月16日
ブラジル産地情報
・乾燥し例年に比べ気温の高い状態が続く見通しで、一部生産者は旱魃が発生することを懸念している。
・小売コーヒー市場で約22%のシェアを誇る同国最大のコーヒー焙煎業者のSara Lee(アメリカ資本)は、同国の有力飲料メーカーであるMarata社の買収、もしくはジョイントベンチャーの立ち上げを検討しているとのこと。買収となる場合、買収額は6億1700万ドルに達する可能性があるとのこと。
コロンビア産地情報
現在コーヒー生産地では晴天が続いており、低地の産地では順調に収穫が行われているとのこと。ただし、収穫が本格化するのは2〜3週間後になる模様。
グアテマラ産地情報
ANACAFEによると、10/11クロップの輸出額は前年度($6.9億)比59%増の$11億に達し、過去最高を記録したとのこと。
2011年9月13日
ウガンダ産地情報
・ロイター通信によると、ウガンダの11/12クロップにおける輸出量は3.0百万袋となる見込み。
・10/11クロップの2.8百万袋より上昇。
・ニュークロップ到来時、降雨量が十分であったことが豊作に繋がっている模様。
コロンビア産地情報
コロンビアの上半期コーヒー生豆輸出は前年より4分の1近く増加した。輸出総数は250,633トンで、2010年上半期は203,226トンであった。
世界一のコーヒー消費国アメリカはコロンビアから99,172トンを輸入しており、2010年の72,280トンから37%増加している。
日本は輸入国トップ10の中で唯一輸入量が減少しており、2010年上半期が44,774トンであったのに対し、今年は40,679トンにとどまっている。
ブラジル産地情報
・ブラジルコーヒー生産者協会(Cecafe)は、本年8月輸出量は約259万トンとなると発表。前年同期の輸出量は280万トンだった。
・先週は、旺盛な海外バイヤーからの需要を背景に活発に取引が行われた。一部バイヤーは、レアルの下落もありディファレンシャルの下落を期待しているものの、アラビカの中でも特にファインカップの需要は強く、生産者は引き続き高値での販売を期待しており、価格は高値を維持しているとのこと。
・収穫の進捗率は約94%となり、今クロップの収穫はほぼ終了した模様。
コスタリカ産地情報
同国コーヒー委員会(ICAFE)によると、8月の輸出量は前年同月(43,715袋/60Kg)比27.4%減の34,302袋となり、10年10月〜11年8月までの累計輸出量は前年同期(113.6万袋)比2.2%増の116.2万袋となった。
エルサルバドル産地情報
・同国コーヒー協会によると、現時点では、10/11クロップの輸出額は前年同期比64%増加したとのこと。
・メキシコ沖にあるサイクロンやアメリカ東部にある熱帯暴風の影響で、降雨の可能性が高いとのこと。
タンザニア産地情報
今クロップ2度目のオークションでは8,900袋/60kgがオファーされた(内、南部産は2,700袋)。品質は全般的に良好であるものの、今年の旱魃の影響により豆のサイズが小さいため、C品質のオファーが最も多かった。
│ 最新情報へ戻る │