コーヒー産地市況ニュース
2011年10月29日
コロンビア産地情報
今月は8月と同じく全国的に天候が良好でした。 PEREIRA, ARMENIAやMEDELLINNなどのコロンビア南西部の主産地でメイン・クロップの収穫がスタートしました。
またコロンビア南部のHUILA, CAUCA, NARINOの県では、スモール・クロップの収穫が始まりました。
全体的にはクロップの出方がどうも悪いようで、今年のFNCの予想収量(生産量)の1,000万袋どころか、900万袋にもいかないのではないかというのが、大方の見解です。私も今年はせいぜい850万袋が限界かと感じております。
2011年10月20日
中米産地情報
相場高騰を背景に中米各国の10/11クロップの輸出量が大幅増加する見込み。サルバドルは、09/10クロップ比74%増となる173万袋(60kg換算)となる模様で、9月の輸出量は前年同期比6倍。グァテマラは、09/10クロップ比6%増となる模様で、9月の輸出量は前年同期比60%増。
ブラジル産地情報
・現地10月11日から12日にかけてまとまった降雨があり、Varginha、Tres Pontas、Boa Esperanca、Alfenasを始めとしたミナスの大部分で一斉に開花が確認された。これに伴い、開花までの旱魃懸念は解消されたというのが現地のコンセンサス。但し、一部情報では今後降雨が限定的との報告もあり、引き続き注視が必要。
・尚、11/12クロップでは、2010年9月21日、27日にまとまった降雨があり、同月30日に一斉開花を観測。これらの記録から、12/13クロップは前クロップと比較し約2週間開花が遅れたものといえる。
グァテマラ産地情報
・去る9月11日(日)にグァテマラの大統領選挙が行われたが、いずれの候補者も過半数の支持率を得られずトップ2(PartidoPatriota(PP)党(愛国党)のOtto Perez Molina氏、Libertad Democratica Renovada(Lider)党(自由民主刷新党)のManuel Baldizon氏)による再選挙が11月に実施されることとなった。
・当地にて中国商業エキスポが開催され、グァテマラ側からも主要大臣が出席した。現在グァテマラは中国に対して大幅な貿易赤字となっており、今後輸出を伸ばし、この赤字を是正していきたいとのこと。その中で輸出物の中心がコーヒーや砂糖になる可能性は十分にあり、中国向けコーヒーの輸出取引の拡大が見込まれている。
コロンビア産地情報
コロンビアコーヒー生産者連合会(FNC)は12日、同国のコーヒー生産量(11/12クロップ)に関し、レポートを発表。
ポイントは以下の通り。
★降雨をもたらしたラ・ニーニャ現象が終息(2011年6月)し、天候が徐々に平年の状態に戻ってきた。
★2011年4-6月のミタカクロップは、開花期(2011年7-9月)の降雨量が多く、減産となった。
★2011年10-12月のメインクロップは、生産量が平年に戻ると予想。
★Cenicafe(FNCの研究組織)の発表では、天候の助けもあり、2011年1-3月に中部/北部地域できれいな開花が見られた。
★全国の農協によるレポートから、全国的に順調な開花が発表されている(2011年年始)。
★過去6年間で最も肥料の国内売上高が高く、各農家の施肥量が上昇しているものと予想できる。
★同国の9月の生産量は前年同期比10.5%減となる45.9万袋(60kg換算)、輸出量は11.4%減となる46.7万袋となる模様。
2011年10月12日
ブラジル産地情報
ブラジルコーヒー輸出業者評議会(CECAFE)によると、当国の本年9月のコーヒー豆輸出量は、前年同期とほぼ横ばいの約290万袋(1袋=60kg)と発表。
インドネシア産地情報
・インドネシアコーヒー輸出業者協会によると、同国コーヒー輸出は今年3分の1減少し、30万トン程度に留まる可能性があり、供給の縮小が年末の在庫逼迫をもたらすことが見込まれているとのこと。
・シンガポールの輸出業者、OLAMInternationalは、インドネシアの国内コーヒー消費量が過去5年で年間約10%の伸びだとし、2011年の消費量は最大18万トンに達すると見ている。
2011年10月6日
ブラジル産地情報
今週は寒冷前線がアマゾン地域からの湿った空気をコーヒー生産地にもたらすため、降雨量は多くないものの旱魃が懸念されていた産地で雨が降る見通しで、同国の旱魃懸念は後退した。また、10月第2週にも新たな寒冷前線が到来し、産地に纏まった降雨が予想されている。
コロンビア産地情報
FNCによると、10/11クロップの生産量は870万袋/60Kgとなるものの、天候が正常であれば11/12クロップの生産量は1,000万袋に達する見通しとのこと。
グアテマラ産地情報
ANACAFEによると、10/11クロップの輸出量は300万袋/60Kgとなり、輸出金額は前年度比59%増のUSD11億に達したとのこと。
ホンジュラス産地情報
栽培面積の増加により、10/11クロップの生産量は前クロップ比22.3%増の347万袋/60Kgとなり、グアテマラを抜き中米最大の生産国となる可能性があるとのこと。また、11/12クロップの生産量は400万袋に達する見通し。
タンザニア産地情報
コーヒー生産地域の一部では少量の降雨が観測されたが、本格的な降雨が到来する約2週間後から翌クロップの開花が始まる見通し。
2011年10月5日
中国のコーヒー輸入量急増(Public Ledger)
今年の1-8月のコーヒー生豆輸入量は29,970トンとなり、昨年同時期の17,242トンから74%UPとなった。そのうちベトナムが82%、インドネシアが11%を占める。中国のコーヒー消費は劇的な伸びを見せており、スターバックスやコスタなど世界のビッグプレーヤーは主要都市だけでなく周辺都市へのビジネス拡大を急ピッチで進めている。
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