コーヒー産地市況ニュース
2011年11月30日
ブラジル産地情報
米国農務省(USDA)は、ブラジルの10/11クロップの輸出量が約35百万袋となったと発表。前回発表から、数値を約1百万袋上方修正した。
ブルンジ産地情報
同国政府発表によると、同国の2011/12クロップの生産量は前クロップ比較46%減となる13,000トン。同国にとってコーヒーは最大の収益源であり(80万の小農家が存在)、植え替え等で生産量を直近5年間で40,000〜50,000トンに伸ばすことが目標とのこと。
コロンビア産地情報
国内では長雨が続いており、日照時間不足も深刻化してきている。港へと続く輸送路で地滑りが起きるなど、交通機関への影響もではじめている。Pitalitoでセミナーを開催したFNC当地域担当のサルディアスは、5月から中立的な気候であったが、8月から再び弱いラニーニャ現象が観測されていることを指摘し、この影響は年明けも数カ月続くとみていると述べた。
2011年11月25日
メキシコ産地情報
メキシココーヒー生産者協会(Amecafe)は、本年10月の輸出量は17万7,792袋(1袋=60kg)となったと発表。前年同期比71.5%の上昇。輸出量の70%以上が米国向であったとのこと。
2011年11月16日
ブラジル産地情報
・IBGEによる2011年10月時点での同年の生産量予測は、9月発表時点から0.4%減となる44.3百万袋(60kg/袋)となった。各生産地域の生産量は、最大の生産地帯であるMinasGerais州で0.2%増となる22.1百万袋、EspiritoSanto州で0.4%減となる11.8百万袋、SaoPaolo州で4.6%減となる3.3百万袋となる模様。
・同国の2010年11月-2011年10月の輸出量は、33.9百万袋となり、世界の総輸出量の約33%を占める結果となった。
グァテマラ産地情報
11月6日グァテマラ大統領選第二回投票が全国で行われ、Otto PerezMolona候補(Patriota党)が54.02%を得票し(11月6日10:30PM時点開票率:98.74%)、当選確実となり次期グァテマラ大統領に決定した。実際に任務に就くのは2012年1月14日からとなる。軍隊出身ということもあり、治安対策が期待される。
2011年11月11日
ブラジル産地情報
先週後半から、今週前半にかけて寒冷前線の移動に伴い、サンパウロ州やセラード地方で降雨が観測された。今週後半にはこの寒冷前線が更に北上し、ゾナ・ダ・マタを含む幅広い産地に降雨をもたらし、チェリーの成熟に適した天候となる見通し。今のところ比較的天候に恵まれているため、12/13クロップの品質は全般的に高くなると予想されている。
コロンビア産地情報
FNCは2011年の生産量が、多雨とそれによるサビ病の影響で、当初目標の900万袋/60Kgに達しないとの見通しを発表した。
全国的に降雨が止み一部産地では晴天となる見通しで、土壌の水分量も徐々に下がり、チェリーの成熟に適した天候となることが予想されている。
グァテマラ産地情報
ANACAFEによると、10/11クロップの輸出量は前クロップ比6%増の約317万袋/60Kgとなったとのこと。その内訳は、77%SHB、12%HB、7%EPW、4%その他となるとのこと。
エルサルバドル産地情報
PROCAFEによると、10月9日〜21日まで停滞した熱帯低気圧により、この期間の降雨量が1,100〜1,500mmに上り、この豪雨により89,078袋/60kgの損失が見込まれ、11/12クロップの見込み生産量は1,333.088袋に下方修正されたとのこと。被害の地域別内訳は、西部で64,176袋、中部で20,156袋、東部で4,745袋となり、スペック別では、SHG6,603袋、HG32,960袋、CS49,514袋となったとのこと。
エチオピア産地情報
7月〜10月の輸出量は前年同期(78.7万袋)比23%減の60.4万袋となった。輸出先の上位国は、1位ドイツ(約17万袋)、2位サウジアラビア(約12万袋)、3位米国(約3.4万袋)、4位日本(約2.9万袋)
2011年11月09日
ブラジル産地情報
産地では散発的に降雨が観測されており、開花後のチェリーの成長を促進する天候状況が続いている。
コスタリカ産地情報
・同国政府発表によると、コスタリカの10月の輸出量は、前年同期比24%増となる42,036袋(60kg/袋換算)。
・同様に、ホンジュラスの10月の輸出量は、前年同期比17%減となる14,711袋(60kg/袋換算)となった。
グァテマラ産地情報
2010/11Cropのグァテマラの輸出実績に関する情報は、以下の通り。
・Anacafe発表の統計によると、2010/11Cropの輸出量は前期2009/10Cropに比べ6%増。
☆2010/11Crop:3,652,400袋(袋=60kg) ☆2009/10Crop:3,443,866袋(袋=60kg)
・同統計によると2010/11Cropの全輸出に占めるタイプ別割合は以下の通り。
-SHB 77%
-HB/SemiHB 12%
-EPW/PW 7%
・Anacafeの取締役会長Ricardo Villanueva氏によると、2011/2012Cropは、先般の降雨などの為、輸出可能数量が若干減少することが予想されるものの、2011/12Cropとほぼ同水準になる見込み。
同氏は10月の大雨12-Eによる影響で農園におけるコーヒーの実の落下が生じていると指摘するも、具体的な数字の発表はない。また、農園の湿度上昇に伴い、病害も懸念されている。
2011年11月05日
ブラジル産地情報
・イタリアのイリー社会長アンドレア・イリー氏は、ブラジル開花状況は非常によく、今後チェリーが問題なく発育した場合には58百万袋となる可能性があると述べた。一方、アナリスト ジュディス・ゲインズ女史も、全て問題なく進めば60百万袋に達する可能性もあるとの考えを示している。
・産地では来クロップに向けて順調な開花が見られているとのこと。今後の天候、施肥量に左右されるものの、現在の開花状況を受けて12/13クロップの生産量に関し、楽観的な見解が広がっている。
エルサルバドル産地情報
先日の中米での集中豪雨の影響について、グァテマラ国境に近いエルサルバドルコーヒー産地(サンタアナ)の状況を確認聴取したところ、
・既に同国農務省などが発表しているように、被害は全国の生産量の10%程度と見られている。
・被害を受けた産地の大半は標高が低めで、高地産については影響はほとんどない模様。
とのこと。
コロンビア産地情報
天候不安により、多くの生産者や輸出業者が'11メインクロップの収穫量に関し悲観的な予想を持っている。
エチオピア産地情報
全国的に夏の天候が続いており、朝と夜間はやや気温が低くなっている。全体的にコーヒー収穫作業に好ましい天候であり、一部標高の低い産地では、既に収穫が始まっている。
タンザニア産地情報
・今クロップのオークション開催以来3ヶ月が経ち、取引数量は昨年同期比40%減となった。主要因は、旱魃の影響による収穫開始の遅れ、及び裏作による減産。
・Dar Es Salaam港のオペレーションは、労働者のストライキの影響で遅くなっている。作業は再開されているものの、決着には至っておらず、余談は許さない状況。
南部・北部産地共に降雨があり、翌クロップの十分な開花進捗を促す程のものではないものの、徐々に開花は始まっている。
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