コーヒー産地市況ニュース
2012年6月27日
コーヒートピックス
米国気象予報当局(CPC)によると、2012 年の下半期に50%の確立でエルニーニョ現象が発生する可能性があり、オーストラリアや東南アジアでは干ばつ、南アメリカでは季節外れの多雨による洪水などの影響が懸念されるとのこと。昨年多雨により影響が出た一部のコーヒー、カカオ豆の産地では、今年乾燥した天候となる場合ニュークロップの成長の条件は改善する見込みとのこと。
ブラジル産地情報
・5月後半は、降雨量が増えた影響で今週は高温高湿の状態が続く見通し。31日(木)から6月第1週にかけて気温が下がり、新たな寒冷前線によりコーヒー生産地で気温が下がる見通しであるものの、南部の産地では例年より気温が高く乾燥した天候となる見通し。
少量ではあるが、ニュークロップアラビカが流通し始めた。
サンパウロ州や、ゾナ・ダ・マタの気温の高い産地で収穫が始まり、ミナス・ジェライス州でも6月初旬に収穫開始される見通し。一方、コニロンは収穫が本格化している。
・アラビカの収穫に関しては、ゾナ・ダ・マタ、サンパウロ州、パラナ州、ミナス・ジェライス州南部で始まったが、セラード地方、エスピリト・
サント州、バイア州では始まっていないとのこと。一方、コニロンの収穫は中心産地のエスピリト・サント州で本格化しており、既に収穫の進捗率は50%に達したとのこと。
コロンビア産地情報
・多くのエリアでは降雨が観測されており、特にPacific、OrinocoとAndeanなど北部、中部の産地では降雨量が多くなっている。一方、Cundinamarca、Tolima、Huilaなどの南部産地では比較的に乾燥した天候となった。全体的にはコーヒー生産地の天候は適度に湿ったものとなっている。
・FNCの2012年の生産予想(収穫予想)が公表されました。昨年(2011年)とほぼ同じ750万袋(60キロ)、来年(2013年)には、今までの更新・新植の奨励の効果がでてきて、900〜1,000万袋に回復する、との予想。
・その他、コロンビアの6,000貿易品目について、5/15から米国との関税がなくなり(一部関税率引き下げ)。コロンビアは、米国とのFTAがスタート。
・Caribbean、Andean、Pacific、Amazonなどでは降雨が観測されているとのこと。一部の生産者は12/13クロップの生産量は560万袋/60Kgと予想しているとのこと。
グァテマラ産地情報
・5月の降水量は降水量が多かった2011年5月より多いとの懸念が出ている。6月の降水量は減少すると予想されているものの、太平洋、大西洋などからの熱帯暴風雨が到来する可能性もあるとのこと。また、San Marcos付近のSantiaguito火山とAntigua付近のPacaya、Fuego火山の活動が活発になっているとのこと。
ホンジュラス産地情報
・5月の輸出量は前年同月比51.5%増の83.7万/60Kgとなり、11/12クロップの累計輸出量は前年同期比24.6%増の397万袋。
エルサルバドル産地情報
・同国の農務省は、US$2,400万の予算を使用し、同国の栽培面積の約2割(14万Ha)でリノベーションを実施するとの目標を出している。現在、一部の生産者は政府から種を入手している。
エチオピア産地情報
雨季の終わりが近づき、晴天で乾燥した天候が広がりつつあり、降雨量は徐々に少なくなりつつある。今のところ来クロップのチェリーの生長、今クロップの収穫/乾燥工程に適した天候となっている。
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