グァテマラ編(2009.04)
グルメコーヒーの代名詞として有名なグァテマラをレポート致します。
何故、グァテマラのコーヒーが美味しいのか?それは、
- コーヒーを栽培している方が先住民の方が多く手先が器用で真面目な方が多いから。
- 水源が豊富できれい水が使えるから。
- 火山が多く、ミネラル豊富な土壌で栽培しているから。
です。グァテマラのフルーティーな香りを楽しんでください。
■グァテマラ共和国 国概況
クリックすると拡大画像が表示されます。 首都:グアテマラ シティー |
グァテマラでは先住民族の方が多いことが特徴です。
多くの方が民族衣装を着ています。(特に女性)
小学校低学年 |
小学校高学年 |
■グァテマラ共和国の歴史
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グァテマラ高地の遺跡
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■経済概況
通貨:ケツァール |
通貨チャート
農村(アティトラン地区)素朴な風景 |
昔のまま |
農村風景(サンルーカス) |
ウエウエテナンゴ町並み |
中規模都市(サンティアゴ) |
港近くの町なみ (プエルトケツァール) |
プエルトケツァール(港) |
観光地パナハチェル 赤い車はタクシーです。 |
オリエンテ地区街並 |
アンティグア町並み1 |
アンティグア町並み2 |
アンティグアの市場 |
■コーヒーの歴史と栽培概況
生産者数: 約65,000農家
栽培面積: 約280,000ヘクタール
生産数量: 約4百万袋(60kg)
96%は5HA以下の小農家による生産
中規模〜大規模農園もある。
※中規模〜大規模農園=年間生産量約3000袋(ブラジルだと小規模)
世界第7位の生産国
水洗式アラビカでは世界第3位の生産国(1位コロンビア、2位メキシコ)
日本での輸入順位は5位
※グァテマラの人は発明好き。乾燥機や脱穀機、研磨機を発明。精製の近代化・機械化を進めている。
1700年中盤 | イエズス会の牧師によって、アンティグアに持ち込まれる。 |
1850年代 | 政府によるコーヒー栽培が奨励される |
1859年 | 最初の商業栽培として383袋が生産される |
1860年 | 生産量が1117袋になる。 |
1868年 | 政府による小農家への栽培奨励 〜苗木百万株の提供〜 インフラ整備に着手する |
1872年 | GUARDIOLA乾燥機の発明 |
1880年代 | コーヒーがグァテマラ輸出の80%を超える |
1880年 | SMOUTタイプ脱殻機の発明 |
1902年 | 西部での火山の大爆発により、生産激減 他の地区は良質な火山灰からのミネラルにより好影響であった場所もある。 |
1910年 | 研磨機能の付いた脱殻機発明(OKRASSA) |
1929年 | 世界大恐慌〜世界大戦により輸出が激減する |
1960年 | ANACAFEが設立 |
1963年 | ICOに加盟 |
1980年 | 7つの生産地を指定し、地区別のコーヒーとしてのプロモーションする。近年は8つになる。 [8つの生産地区の詳細] |
中米5カ国合計とコロンビアの生産量が同じぐらいです。 (クリックすると拡大画像が表示されます。) |
グァテマラ生産量推移 (クリックすると拡大画像が表示されます。) |
中米5カ国ではホンジュラスの生産量が増えています。 (クリックすると拡大画像が表示されます。) |
日本輸入量推移 (クリックすると拡大画像が表示されます。) |
輸出先 日本への輸出量が増えています。
■国内流通フローチャート
農家からのドライパーチメントでの流通が特徴
■コーヒー生産の環境
≪プラス要因≫ スペシャルティ市場の拡大 変化に富む理想的な栽培地 300以上の気象要因 太平洋と大西洋 巨大な火山湖 山脈とメキシコ平原 豊富な水源(収穫から果肉除去が短時間にできる。) 3000ヶ所ウエットミル(20農家に1つの割合でウェットミルがある。すぐに天日乾燥する→パーチメントでの流通を可能にしている) 火山性の肥沃な土壌(ミネラルが豊富) 先住民が多い(まじめ、手先が器用、仕事に誇りを持っている、商業的に走らない) |
≪マイナス要因≫ 労働者確保が難しい(中〜大農園) 労働賃金の高騰 気象の変化 ハリケーンリスク 気温上昇(害虫の発生) 肥料・農薬コスト上昇 |
1ポンド当りの生産コスト
コーヒーの花→コーヒーの実 花から実になるまで約8〜9ヶ月 |
ウェットミル |
果肉除去 |
実が剥けたところ |
発酵槽 |
水路に流してパーチメントについたぬめりを取る |
天日乾燥 |
乾燥場の職人さん |
ドライヤー(機械乾燥) 1台125kg処理 |
■アティトラン